インフィネ
 主な舞台となる世界。
 遙かな昔、もはや名も伝わらぬ存在が創造したとされている。
 それぞれ特色の異なる天界空界地界の三界が重なり合って成立しており、バリエーション豊かな風景を望む事が出来る。

 『インフィネ世界』とも呼称される。






 
 創造主、ぬしとも。
 インフィネ世界の創造を為した、最上かつ至高の存在。世界を創造した後、自らの力を4つに分けたという。
 かの存在に直接創られた“叡智の番人”いわく、未だ祖の意識を、分割された力以外のところでそこかしこに感じるらしい。
 また、同じくかの存在に直接創られた“慈愛の語部”いわく、彼の存在は人々の意思――心として存在しているという。






 

天界てんかい

 三柱神が住まう、工学技術が発達した場。世界樹を中心とした殊珠の都市<光たゆたう都>が存在する。
 精製される前の「素」が充満し、ここより全ての源素が流れ出る。俗に言う、神界。

 光は強く差し、確かに思える大地と、それを割り流動する雲海の世界。足元にある大地やそばを流れる雲海が先程と同じ位置にあるとは限らず、常に位置関係は変動する。
 故に空間を確実につなげる<扉>(ぶっちゃけるとどこでもd略)の技術が存在する。
 時折、雲海には稲光が走る事があり、この事もあって、天界の住民のほとんどは空を走る稲妻を見た事がない。

『――始源から命は生まれ動き出す 命動は刻を生み創り出す 創刻は源へと還り至る――』
――天界での伝承



 
<光の主>
 の<素>に属する部分の半分を宿した存在の事。純粋で概念的な治癒あるいは守護の力を所持している。
 <闇の主>とは逆に、継承者が現われるまで、まったく、ただの一度も宿主を変えなかった。保守を好む。
 同様に4等分されたの力のひとつで<闇の主>の対存在だが、こちらは全く周知されていない。



 
世界樹
 創世の時から枯れる事無く在り、荘厳な風格を漂わせて祖の創造地を支える、光を纏った巨大な樹。
 どこかに移動されると困る天界の拠点は、大体この樹の幹にある。
 界導の塔の真上に存在する。



 
源神みなもとのかみ
 三柱神が一人。イン族のスェリンク家から代々輩出される。
 司神が精製した源素をパッケージングして、空界地界世界樹を通して送り出す役割。



 
司神つかさどりのかみ
 源神の下位神。操り人。韻神(おとがみ)、精霊とも。また、呼び名は空界の地域によって多彩なバリエーションを持つ。全6人。
 彼らが世界樹から流れ出した素を、6つの源素に変えている。

樹韻神きのおとがみ 草木から見守るもの
 ニルヴォー(ニヴォンの森人
夜韻神よるのおとがみ 闇と月、暗がりから見守るもの
 ドゥルテ(ニヴォンの森人
炎韻神ひのおとがみ 光と火、輝かしきもの
 メルティナ(ニヴォンの森人
 ラーセル(ラーデル大王国
 バーニア(バントルク皇国
 エーレム(カラヌマクレンの魔人たち
海韻神うみのおとがみ 水と氷、涼やかなるもの
 ヒェルシュ(ニヴォンの森人
 ウレミエ(イン族
 ネレウス(キアロ・ディルナ
 エアルム(カラヌマクレンの魔人たち
天韻神そらのおとがみ 風と雷、空に疾るもの
 ディルモン(ニヴォンの森人
地韻神ちのおとがみ 土と鉄、地に在るもの
 イルヌ(ニヴォンの森人



 
源素げんそ
 司神によって属性に区分精製され、源神によって世界樹を通して各界に流れゆき、地界ある一点に降り積もって分解され、また天界へ、と循環しているインフィネ世界の構成存在。また、属性が決定される前の「生成り」の状態も指して使われる場合もある。
 樹・夜・炎・海・天・地の6つで構成されている。
 それぞれ、その特質以外にも『作用』として精神や身体に影響する要素がある。

 樹…恩恵・永遠
 夜…月-補填・盛衰 闇-抱擁・隠蔽
 炎…火-叡智・消滅 光-自立・拒絶
 海…水-脈動・幻惑 氷-封印・寂々
 天…風-無形・拡散 雷-衝撃・導出
 地…土-硬軟・鈍重 金-固定・鋭利



 
命神みたまのかみ
三柱神が一人。輪廻転生する命の流れを管理する役割。



 
刻神きざみのかみ
三柱神が一人。時間と空間の流れを管理する役割。






 

空界くうかい

 空界は二つの大陸、一つの諸島、二つの海に大別される。
 また、二つの大陸の季節は逆転しており、シュトリー大陸が冬の時、プフィール大陸の季節は夏である。
 基本的に移動手段は海路に限られる。人間の平均寿命は50〜60歳程度。

『創世の時、この世界の創造主は“慈愛をもって発想を求め、発想をもって知識を生かし、知識をもって慈愛を向けよ”と言って神を三柱遣し、自身は“全てを見守り続ける位置”に就いた』
――人界での伝承



 
極寒の大地 シュトリー大陸
 中心都市はキアロ・ディルナ。気候は寒冷。冬は極寒、夏はところにより雪が残る。
 都市機能が発達しており、いわばひとつのちょっとした国状態。それ故に魔族の集落以外の小規模な集落や村は無い。
 都市が連なった「都市連合」というものがある。代表的な都市は6つ。もちろん、その6つ以外にも都市はある。
 過酷な環境のためか、発達した助け合い精神により伝統的に大陸内でのつながりが深く、交流が活発なため、各都市の文化面の相違はあまりみられない。
 大らかな人も多く、魔族とも上手く共存している。「6」という数字が何かと好き。



 
灼熱の大地 プフィール大陸
 中心国家はラーデル大王国。気候は温暖。山いっぱい。夏は灼熱、冬は山脈以外に雪は降らない。
 国が乱立し戦争をしていた時代(=ネーウェの時代=<主の黄昏>)から若干の落ち着きをようやく見せてきたところ。
 それでも未だに暗殺が横行しており、よって暗殺者の需要は高い。
 なお、この大陸の上流階級には「シュトリー大陸から来た人間は全員魔族」という偏見がある。






 

地界ちかい

 光が淡く揺らめくくらいで薄暗い、魔族が(基本的に)住まう場。「魔」とか呼称するくせに空気が清浄で、実は天界よりも綺麗ではないかとまことしやかに云われている。
 俗に言う、魔界。
 鮮度を失った源素の終焉の地。ここで源素形を失くし、分解されてから遥か上方天界にある世界樹に吸われて昇っていく。

 空は水面のように揺らめいているのだが、それは位相が海の遥か下にあるからである。アスキートミェス海に突き出た岩や島は、すべて地界の高い山々。
 逆にワステェールク海の下はほとんどが湖だったり平野なので空界には岩礁がない。地界から空を見上げると、ひっきりなしに船底が動くのが見える。
 ちなみに空界からは地界は見えず、普通の海底になる。



 
<闇の主>
 の<玄>に属する部分の半分を宿した存在の事。純粋で概念的な破壊あるいは浄化の力を所持している。

 変化を好む<玄>だが、本来の身体の形をも変容させる程の強大な力は極端なほどそれを好み、次々と種族を問わず宿主を変えていた。それ故にか、畏怖と共にどういった存在なのかは不明ながら空界地界に周知されていた。
 力に飲まれて暴走する<主>もいるものの、素質が合致した場合の<主>の偉大さ、あるいは畏怖から、否定する者はいるものの真っ当な信仰もあったが、ルキラルフェ・メィユ・スェリンクの代から<主>は恐怖の対象に変化し、教団も現在は世界の破壊を目指す狂信者の集団に成り果ててしまっている。
 また、過去の<主>が暴走した事があった際に殺す事も試みて失敗したので、彼らは不死であるという認識が浸透していたが、レイト・ラリアートルキラルフェ・メィユ・スェリンクを倒したと言う事実に触発された反<闇の主>の集団が、次代の<主>も自らの手で倒そうと《闇に抗う者たち》通称「組合」を組織した。
 狂信者と「組合」は対立しあっているが、双方ともに目的は別ながら<主>の居所を探しており、両勢力から逃れる為に次代以降は完全に隠居している。

 一般市民も、時には町ひとつの存続も危うくなるほどの抗争を続ける両勢力の傍若無人ぶりには辟易している。



 
無窮の原
 黒々とした天と白々とした地、その境界を淡くする灰色の粒子が行きつ戻りつしている、源素たちの最終地点。もしくは、生まれ変わる為の再出発の場。
 性質上、インフィネ世界に於いて最大級の<障り>と呼んでも差支えが無く、通常の生物が長時間入れる環境ではない。
 界導の塔の根本に位相がズレた状態で存在しており、通常の方法では覗く事も不可能である。塔の利用者がうっかり迷い込む事もなくもないが、その場合、原の管理者がいない限り脱出は難しい。
 そして原の管理者は割とよく不在である。
 墓場、もしくは空気清浄機と呼ばれることも。



 
「高濃度源素げんそ優先の法則」
 あるいは「絃の逆縒り(いとのさかより)」とも。
 基本的に魔族と人間の間に子供が出来ると、魔族の遺伝子(便宜上そう表記する)の方が優性な為、魔族の特徴が強く出た子供が出来る。(というか、ハーフは出来ない)
 極稀に人間の方の特徴が出る時があるが、その時は決まってその人間の源素保持率も高い。
 つまり、源素保持率の高い方が優性であり、同程度(あるいは一定の基準)であるならば、両方の特徴を掛け合わせた子供が出来る。

イン族、眞魔人族には適用されない。なぜならば、両種族は“より力を授かった”特殊な種族のため、どんな魔族であっても見劣りする源素保持率だからである。
 匹敵する存在が他の"より力を授かった"存在である<闇の主><光の主>しかない以上、他の種族の特徴は全てイン族や眞魔人族の特徴に潰される。
 また“創造主より力を授かった”存在たちは、それ同士で本能的に交わろうとしない。



 
<障り>
 生成りの源素が負の感情に過敏に影響されて穏やかじゃない状態になり、作用が害のある方向一辺倒になった状態の事。或いは、その吹き溜まり。
 多少の断絃術の心得があれば、無窮の原へと祓う事が出来る。



 
<染め>
 <障り>など、何らかの要因で根本から源素が組み代わり、違う存在になること。
 例えば植物が<染め>られた魔樹族や、何らかの未練を残した人間や光翅が<染め>られた幻朧族の一種(いわゆる幽霊や堕天使)など。






 

信仰

 “神”として名が伝わり、存在が確定されているのは概念的“神”3名のみ。
 逆に本来は全く知られていないが、時折司神たちは他二界に降り立っている時もあり、遠目ながら受けたその際の印象が畏怖、かつ存在の朧さを与えるものだった為に、また別に名前が付けられて信仰されている。
(更に、地域ごとに違う名前が付けられていたりする。ちなみに二界の者たちは、基本的に“神”すらも人員交代されているとは知らない)
 つまり、この世界の“神”というのは、所詮役職の名に過ぎず、最上の存在として“”が崇められている。
 概念的“神”3名、<闇の主>光翅は、また別に宗教団体が存在する場合もある。
 概念的“神”3名の場合、「創世の時、この世界創造主は『慈愛をもって発想を求め、発想をもって知識を生かし、知識をもって慈愛を向けよ』と言って神を三柱遣し、自身は『全てを見守り続ける位置』に就いた」という神話が空界に広く浸透している。






 

眞紡しんぽう語 / いとつむことば絃紡いとつむ

 <主>が創り、贈った言語。原初のものを上綴り、現代語を下綴りという。

 
上綴かみつづ
 言葉を音にし、或いは刻むだけでも一定の効果を発揮する、力ある古の言葉。
 下綴りの源流だが、文法があまりにも難解で無駄も過ぎ、現代に於いて織絃術を行使する以外の使い道は、ほぼ廃れてしまった。
 古より生きているものには、上綴りしか喋れないものも存在する。

 
下綴しもつづ
 上綴りの難解さと無駄を整理して省き、洗練された為に現代まで生き残ったが、排した要素こそが上手く織る為には不可欠な要素でもあった為、絃紡ぎとしての力は全て失われてしまった。













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