祖は、はじまりとおわりを紡ぐ世を創られた。
その世には祖が想像された、ありとあらゆるものが配された、三の場を創られた。
天、空、地。
天。其は守護の種、神、住まう場。故に神界。そして、素が形成する場。
地。其は浄化の種、魔、住まう場。故に魔界。そして、玄が形成する場。
空。其は進歩の種、人、住まう場。故に人界。天と地の力が交わる場。
三の場は常に一体であり、分かたれる事即ち破滅である。
後に、この世が自らの手を離れ、自らは既に必要が無い、とお悟りになって、
彼の身を四つに分けられた。
その刻、最後の創造として、この地に名を与えたもうた。
――インフィネ、と。
(天界に棲まう光翅の口伝より)